骨髄バンクってなに?
日本では白血病や悪性リンパ腫、先天性免疫不全症などの血液難病に苦しむ
患者さんがたくさんいます。
不治の病といわれていましたが骨髄移植をすることにより多くの患者さんが社会復帰が可能となりました。
骨髄バンクは日本骨髄バンクが主体となり、内閣府や厚生労働省、日本赤十字社、
都道府県の協力により、行われている公的事業であり、ドナーと患者さんをつなぐ
橋渡しの役割を担っています。
誰でもドナーになれるの?
ドナー登録できる方の条件は下記になります。
- 骨髄・末梢血幹細胞の提供の内容を十分に理解している方
- 年齢が18歳以上、54歳以下で健康な方
- 体重が男性45kg以上/女性40kg以上の方
また、ドナーとしての注意事項としては下記があります。
- 骨髄・末梢血幹細胞を提供できる年齢は20歳以上、55歳以下です。
- 適合検索が開始されるのは20歳からです。
- コーディネートの対象とならなかった方は、満55歳の誕生日で登録取り消しになります。
- ドナー登録後の健康状態によっては、コーディネートを進めることができないこともあります。
- 骨髄・末梢血幹細胞の提供にあたっては家族の同意が必要です。
- 腰の手術を受けたことがある方は骨髄提供はできません。
また、感染症や極度の肥満の方、持病や過去の病歴、家族の病歴によってドナー登録できないケースがあります。
ドナー登録の流れは?どこで登録できるの?
ドナー登録は骨髄バンクドナー登録申込書に必要事項を記入し、約2mlの採決(HLA型・・・白血球の型を調べることに使用されます。)をするだけで登録できます。
ドナー登録は無料です。
ドナー登録を希望する場合は、最寄の登録受付機関にて登録します。東濃地域では、多治見駅前献血ルーム、東濃保健所で登録ができます。
多治見駅前献血ルーム
住所 多治見市本町1-2 駅前プラザ・テラ4階
電話番号 0572-23-0227
受付日時 月~日 10:00~12:00、13:00~17:30 木、年末年始を除く
東濃保健所
住所 多治見市上野町5-68-1東濃西部総合庁舎内
電話番号 0572-23-1111(#362)
受付日時 第1・3木 8:30~9:00
全国の登録受付窓口一覧
ドナーになったあとはどうしたらいいの?
ドナーになる意思の確認
- 患者さんと適合し、ドナー候補となった場合は、日本骨髄バンクより連絡がきます。
- ご本人の意思と家族の意向、健康状態や日程などについてアンケートに回答します。(そのときの健康状態などにより、提供できない場合もあります)
- ドナー候補者との連絡調整を行うコーディネーターが確認検査の日程調査をします。
確認検査当日は本人確認が必要なため身分証明書を持参します。 - コーディネーターからの説明を聞き、医師による問診、採血を行います。
- コーディネーターと医師による立会人同席のもとドナー候補者とご家族の最終的な提供意思を確認します。(最終同意書に同意後、提供意思の撤回はできません)
- 提供日と病院の調整をします。
- 骨髄・末梢血幹細胞提供の1ヶ月前に、健康診断を行います。
入院・採取
骨髄・末梢血幹細胞の提供ともに、入院費用はかかりません。
- 骨髄提供の場合は採血→骨髄採取(採取に3泊4日の入院が必要です)
- 末梢血幹細胞提供の場合は白血球を増やす薬を注射→細胞採取(採取に1~2日の入院が必要です)
- 採取後は数日内で退院します。
また、コーディネータによる電話での健康確認や、健康診断などのフォローアップがあります。
ドナーに健康被害が起きた場合はどうなるの?
骨髄・末梢血細胞の提供の際に健康被害が起こった場合、最高1億円の補償制度があります。
死亡の際は、一律1億円、後遺症は程度により300万円~1億円が補償されます。
ドナー登録に関するQ&A
- Qドナーは患者さんを選べますか?また、面会は可能ですか?
- 患者さんを選ぶことはできません。また、相互のプライバシー保護のため面会は認められませんが、骨髄・末梢血幹細胞提供後1年以内2回まで、骨髄バンクを通じて手紙をだすことができます。
- Q提供を断ることはできますか?
- 最終同意以降の撤回はできません。しかし、それまでの各段階に於いて提供意思の確認を行うため、その間であれば断ることができます。
- Qドナー登録の取り消し、保留の手続は?
- ドナー登録は骨髄データセンターより取り消しや保留ができます。
- Q妊娠中や出産後にドナー登録はできますか?
- 妊娠中は骨髄・末梢血幹細胞提供はできません。出産後1年経過すれば可能になります。
- Q休業補償はありますか?
- ドナー提供による休業補償はありません。ただし、一部企業では休業補償制度を設けているところもありますので証明書の発行は可能です。